施工事例/お客様の声

クリーンルーム
お台場の真中、絶対に漏れてはいけない環境に、
カビや細菌を扱うクリーンルームを設置せよ!
環境科学研究室 クリーンルーム
株式会社エフシージー総合研究所
【お話を伺った方】
暮らしの科学部部長
環境科学研究室・美容科学研究室 室長
東京家政大学大学院非常勤講師
農学博士川 上裕司様

クリーンルーム
【お話を伺った方】
暮らしの科学部部長
環境科学研究室・美容科学研究室 室長
東京家政大学大学院非常勤講師
農学博士川 上裕司様

本件クリーンルームシステム設置の特徴

微生物、有害生物に関わる全般の調査研究を行うエフシージー総合研究所の実験施設(オフィスビル)に最新の差圧計を設置して、どんなことがあっても陰圧を保てるようにしました。

下の図のように10種類程の「漏れない条件」を全て完璧にクリアすることが求められました。

お台場の真中、隣は商業施設というオフィスビルにこの施設は立地しています。

  • Photo-1
    陰圧のバイオクリーンルーム。(BSL-2相当)
    菌が絶対に外に漏れず、なおかつ中はクリーンな環境を保っています。
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  • Photo-2
    HEPAフィルターがついた差圧ダンパー。
    クリーンルームに導入される空気も除塵・除菌されています。
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  • Photo-3
    機械室に設置されたデシカント乾燥機。
    オフィスビルでレシプロの冷凍機を使用することは不可能なので、デシカント乾燥機を採用。低湿度雰囲気を確実に実現しています。
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  • Photo-4
    制御盤。安全キャビネットが空気を外に吐き出す時に差圧バランスが崩れないよう、常に一定の室圧(20Pa~300Pa)になるように自動制御を行っています。
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  • Photo-5
    カビトロン空調機。結露を極限まで抑える温度設定を実現しています。カビを強力に抑制しています。
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  • Photo-6
    裏に回ると、ものすごいダクト。限られた空間に収めるため、緻密な計算のもとに設計されています。
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  • Photo-7
    部屋ごとに手元操作盤を用意、運転条件の設定、警報の確認が可能です。
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設置後のお客様の声

Q:ここではどんなことをしていますか?
A:室内における有害生物に関わる研究を行っています。エフシージー総合研究所では、室内における、微生物、有害生物に関わること全般の調査研究、一般の方への啓発、企業の商品開発のお手伝いを行っています。
私はもともと応用昆虫学を専攻していました。蚕の病原体の研究が専門です。そんなわけで、大学のころから虫と微生物の両方の研究を手掛けてきました。一番興味があるのは、チャタテムシなど、小さな虫とカビとの関係です。実際の仕事では、室内環境におけるカビの問題や、ダニなどの基礎研究から、抗菌や虫が寄り付かない網戸の研究など、商品に関わる応用的なことまで、細菌やバクテリアも含めて幅広く担当しています。そのほか、文化財保護のためのカビ対策も監修しています。
特に夏場になると、テレビや雑誌、その他、メーカーからの依頼など、ダニ対策やカビ対策、食中毒対策の監修をする機会が非常に増えます。このように、我々の研究は、人々の生活環境の向上にともなって、メーカー、マスコミのみならず、一般消費者からもますます注目を浴びるようになりました。
Q:どうしてアメニティ・テクノロジーに依頼を?
A:絶対に漏れてはいけない、お台場のオフィスビルという環境でした。
環境科学研究室のクリーンルームが完成したのは、2012年のことです。アメニティ・テクノロジーの永安社長のことは、クリーンルームの専門家としてよく知っていました。
隣はダイバーシティの商業施設、このビル自体はオフィスビルです。オフィスビルの中の6階に、こんなバイオセーフティレベルP2の有害微生物を飼育する本格的な実験施設をつくるなんて、まず誰も考えないと思います。ルーム内は、常に陰圧に保つことは当然です。絶対に外に漏れてはいけないのですから。しかもオフィス用に造られた間取りですから、さまざまな制約があります。その中でダクトを配置していくことは至難の業だと思います。さらに、オフィスビルですから、BSL2の要件を満たしながら、消防署の求める調整もしなくてはなりません。扉のロックを確実にすることは、BSL2上は必要ですが、消防上、防火扉としてはよろしくない。まさに、二律背反する問題を解決しなくてはなりませんでした。
そして、メーカーさんやテレビ局、雑誌社などからの委託研究をさせていただいている以上、「ここで実験をしています」と堂々と言えないといけなせん。オフィスビルの中にカビや微生物を使って実験をしている施設があるからといって、隠すわけにはいかないのです。そのためには、何があっても洩れない万全の対策を施し、「絶対に漏れません」と自信を持って言えるものをつくらなければなりませんでした。こんな立地の施設にBSL2のクリーンルームをつくることができる人は、私が知る限り、アメニティ・テクノロジーの永安さんしかいないと思いま
す。一般的なクリーンルームとして見たとしても、こんなに厳しい立地条件は、日本にほとんどないと思います。
Q:なぜフジサンケイグループがカビや微生物の研究をするのですか?
A:自ら検証し、消費者目線の情報発信をするためです。
『ESSE』というフジサンケイグループの扶桑社が発行している、主婦向けの生活情報誌がありますね。前身は『リビングブック』という名前だったのですが、1981年の創刊当時、「お仕着せではなく、もっと消費者目線の雑誌ができないものだろうか、そのためには自ら検証する必要がある」という創刊者の強い思いがあり、雑誌に掲載するための実験をするためにフジテレビ商品研究所ができました。当時は、リビングマガジン研究所という名称でした。その後、産経新聞のシンクタンクが合併して、1985年にフジサンケイグループの総合研究所として、株式会社FCC総合研究所ができました。「自ら研究して、正しい情報を広く公開しよう」という取り組みは、ほかのマスコミにはあまり見られないスタンスだと思います。そして、そうすることは、メーカーさんとのお付き合いの中で、最終的には、「消費者にとっていいものをつくりましょう、そうした方が、お互いに利益になる」というWin-Winの信頼関係を構築することにつながります。消費者にとっていいものをつくるお手伝いをする」ということが、FCC総合研究所の大きな事業の目的です。
実は、フジテレビ以外の放送局の一般向けサイエンス番組の制作などにも多数関わっているんですよ。たとえば、「消毒エタノールがカビ対策に有効」ということを世に広めたのは私です。
「生活科学」という分野は、大学だと家政科などがそれにあたるのですが、研究レベルにまで深く掘り下げているところが少ないんです。永安社長も入られている「室内環境学会」と学会がありますが、研究者が少ないので、みんなお互いのことをよく知っているぐらいに。
大学の家政科は実践が優先されるので、当然と言えば当然なのですが。逆に言えば、宝の山なんです。わかっているようでわかっていない面白いことがまだまだたくさんあります。
微生物の話に戻りますが、一般の住宅には、カビや有害微生物は必ずいます。そういった意味では、研究室だけではなく、家庭の現場で実験を繰り返すことも大切です。しばしば私の自宅もその実験台になるんですよ。
Column
Q:美容科学研究室はどんなことをしていますか?
ファンデーション、口紅など、美容に関わる商品の効果検証を行っています。月刊誌の依頼を受けて、毎月、決められた商品の検証実験も10年以上続けています。たとえば、卵の殻やスダチなど、自然にあるものと比較して、商品の効果や特徴はどうなのか。そういったことをわかりやすく表現することに努めています。消費者から見れば、全体的な良し悪しよりも、「自分に合うのか」が一番大切です。特に化粧品は、人によって合う商品が大きく異なります。「こういうタイプの人はこれがいいですよ」といいうように、使う人の目線で実験を繰り返し、消費者目線での情報提供をすることは非常に社会的意義が大きいことだと自負しています。現在、年間200社ぐらいの検証実験を請け負っています。

クリーンルーム
日本の大手メーカーがつくる空気清浄機の
性能評価の基準となる試験設備をつくれ!
クリーン試験設備
一般財団法人 北里環境科学センター
【お話を伺った方】
衛生部部長 菊野理津子樣
衛生物部 バイオ技術課 課長代理 岡上晃様

クリーンルーム
【お話を伺った方】
暮らしの科学部部長
環境科学研究室・美容科学研究室 室長
東京家政大学大学院非常勤講師
農学博士川 上裕司様

本件クリーンルームシステム設置の特徴

環境に関わるような分析や試験評価をしている北里環境科学センターは、第三者機関としてさまざまな形の評価試験を実施しています。

菌やウイルスは何があっても外に出てはいけない施設なので、常に室内を陰圧に保たなければなりません。そのためには制御が必要です。「どんなことがあっても外に出さない」クリーンルームシステムを設置しました。

  • Photo-1
    クリーン試験チャンバー内部。ステンレス製でアースをとっているので、帯電しない構造です。水洗い、消毒も可能です。
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  • Photo-2
    噴霧器:コンプレッサーで圧縮空気をつくります。空気が流れてくると、水を吸い上げて霧状(エアロゾル化)にして検体を飛ばします。
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  • Photo-3
    給気口、排気口:天井には、HEPAフィルターを装着した給気口と排気口が配置されています。右側が給気、左側が排気です。どちら側に給気口を配置するかは、重要なファクターです。フィルターユニットには、菌が付着しにくい構造です。細菌が再飛散せず、なおかつ消毒しやすくなっています。また実験終了後は、前回の検体が残らないように確実にクリーンな状態に戻すことができます。
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  • Photo-4
    グローブ:外側からでも試験機器の操作ができるようにグローブを設置してあります。陰圧状態の時には膨らみます。
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  • Photo-5
    ファン:このファンを止めたり動かしたりすることで、自由に試験室内の空気を撹拌することができます。時系列で、細かくオンオフ設定ができるようにプログラムされています。
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  • Photo-6
    差圧ダンパー;適切な陰圧に保つためには排気した分の空気を常に取り入れなければなりません。開閉扉下部に設置されたおもりの位置を変えることで調整が可能です。差圧センサーによってファンを回転させたり停止させたりすることに加えて、差圧ダンパーを利用することで、より安定した差圧制御が可能になります。
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  • Photo-7
    紫外線ランプ:試験後は、天井のHEPAフィルターで菌を回収した後、紫外線ランプで完全に殺菌します。菌の繁殖よりも消毒能力が勝るランプを慎重に選定することが重要です。
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  • Photo-8
    前室:菌やウイルスを噴霧する際、万一、隙間から漏れても、外に出ていかないようにするためにこの部屋は存在しています。この部屋にもファンとフィルターが設置され、常に陰圧に保たれています。加えて、噴霧器および計測器の周辺には、クリーンブースが設置されているフェイルセーフ構造です。
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  • Photo-9
    制御盤:ファン、ポンプ、噴霧器、換気ダンパーなどの試験室におけるすべてのデバイスの制御を行えるようになっています。機器異常が起きたときには、自己診断の上、その対策まで示されます。
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設置後のお客様の声

Q:ここではどんなことをしていますか?
A:浮遊微生物に対する評価試験を行っています。
北里環境科学センターは、環境に関わるような分析や試験評価をしています。この研究所ができた1970年代は、水質汚染が非常に問題になった時期でした。そのような背景から、設立当初の目的は、水や大気などの公害に関わる分析をすることでした。現在でも分析としては水がメインですが、近年、それ以外に一般の企業から依頼を受けて、第三者機関としてさまざまな形の評価試験を実施する業務が非常に増えてきています。
中でも浮遊微生物に対する評価は、他ではなかなか手掛けるところがなく、特殊性のある業務として、長く実施してきています。昨今、大空間の中での評価が非常に求められるようになり、「その装置が必要だ」ということでアメニティ・テクノロジーさんにお願いして、このクリーン試験設備をつくっていただきました。
Q:どうしてアメニティ・テクノロジーに依頼を?
A:統一基準で評価する第三者機関が必要でした。
この装置は、非常に清浄度の高い空間中に、まさに細菌やカビ、ウイルスなどの微生物を浮遊させることができるものです。細菌は黄色ブドウ球菌、カビは青カビ、ウイルスは危険性のない大腸菌ファージを使用しています。これらの微生物を空間に浮遊させることで、おもに空気清浄機の除菌の性能評価を行うことができます。通常の空気清浄機は、空気をフィルターでろ過して、粒子状の物体を物理的に無くす働きをします。それに対して、最近、各社が研究開発しているのは、フィルターを搭載しないでも、イオンで菌を殺すことができるか、というものです。私たちは、これらの性能評価も行っています。フィルターの場合は、「どのぐらいの集塵能力があるのか」ということが差別化のポイントになります。イオンの場合も同じように、どのぐらい、菌やウイルスを除去する能力があるのかを実験で評価することになります。
メーカー各社がそれぞれバラバラの環境で実験した結果を宣伝するのではなく、業界として実験方法を統一して、「この方法で試験した時は、このぐらい効果がありますよ」ということを言えるようになれば、消費者から見ればわかりやすくなります。その観点から、このたび、日本電機工業会が浮遊ウイルスを使った試験方法を定めました。その基準をつくるもとになっているのがアメニティ・テクノロジーさんで製作していただいた試験室なのです。現在、北里環境科学センターと日本食品分析センターの2カ所が第三者機関の評価機関の例としてとして存在しています。
この試験チャンバーは、今まで世の中に存在しないものをつくらなければなりませんでしたので、アメニティー・テクノロジーさん以外にお願いできるところは考えられませんでした。アメニティ・テクノロジーの永安社長が北里研究所に初めていらしたのは30年以上前だと伺っています。私(菊野部長)はもう少し後に入所したのですが、それ以来、長きにわたり、さまざまな装置をつくっていただいています。永安社長を始め、アメニティー・テクノロジーさんは、クリーンルームに関して実績と経験が豊富でとにかく引き出しが多いのです。非常に頼りにしていますよ。
Q:このシステムの特徴である「差圧制御」がなぜ必要でしたか?
A:統一基準で評価する第三者機関が必要でした。
この設備においては、菌やウイルスは何があっても外に出てはいけないので、常に陰圧に保たなければなりません。そのためには制御が必要です。簡単なことのように思えますが、「どんなことがあっても外に出さない」となると意外と難しいのです。まず、チャンバー内をゴミや菌がないクリーンな状態にします。その次に徐々に陰圧を保ちながら菌を噴霧します。その際、ファンで菌を撹拌したりするのですが、ちょっと風が吹いただけでも、一時的に陰圧でなくなったりもします。それでは菌が外に出てしまいますから、もっと強い力で常に陰圧を、と思いがちです。しかし、それでは機械に負担がかかりすぎてしまいます。「ちょうどいい頃合いの制御」、これが難しいのです。クリーンルームもそうですが、チャンバー内を常にクリーンに保つためのファンは大きなものです。それをオンオフさせて、決して行き過ぎないようにしながら、ある一定の状態を保つ、これはとても難しい制御技術です。
Column
Q:その他アメニティ・テクノロジーとの関わりを教えて下さい。
アメニティ・テクノロジーさんには、医薬品や医療品の無菌試験を実施するクリーンルームを始め、防衛省から感謝状をいただいた生物防護性能評価に関わる試験装置もつくっていただきました。

アスベスト対策機器
開発ミッション
漏れないアスベスト集じん・排気装置をつくれ!
”まほうびん”みたいな
アスベスト用集じん・排気装置、
できました!

  • 超えなければならないハードル発生!

    アメニティ・テクノロジーでは、業界初の2015年3月にAT-2000Proを発売し、オールアルミ製のボディで総重量57㎏と、従来のスチール製製品の約半分に至る軽量化を実現、本格的な国産の集塵排気装置として、多くのお客様に受け入れていただきました。
     
    しかし、このAT-2000Pro Ver.1には、胸を張ってMade in JAPANを名乗るには、まだ是が非でも超えなければならないハードルが残されていたのです。

  • コーキング不良。コーキング切れは宿命か

    オールアルミ製のボディで軽いこと。それ自体多くのお客様に喜んで頂くことができたのは事実です。
     
    しかし一方で、ビスやリベット、電源コード、差圧計など、本体を貫通する部分のシールド方法は、従来の輸入品の集じん・排気装置と変わらず、コーキング(シリコンシールド)に頼るしかなく、使用方法によっては、シールドが早期に切れてしまう恐れもありました。ビスやリベットよりも大きな穴が開く電源ケーブルや差圧計を作動させるためのコントロールパネル部分から本体内部に至る貫通部分も同様です。
     
    そしてこの宿命ともいえるリスクは、集塵機を手掛けることの多いクリーンルーム業界では、「どうしようもないことなので、日々メンテナンスし、コーキングし直すしかない」とされてきた事柄です。

    コントロールパネル部分、ビスが本体を貫通して、本体に直接止まっているのがわかります。もちろん内側からコーキングが施されています。

  • 厳しくなる規制。
    もう漏れることは許されない・・・

    厚生労働省労働安全基準局によって、石綿障害予防規則が平成26年6月に改訂され、アスベスト用集じん・排気装置は、作業開始前に点検、漏えい個所を発見した場合は、すみやかにコーキングし直すなどして、漏えいがない状態で使用しなければならないことを明確に義務付けられました。
     
    もちろんこれは当然のことで守らなければなりません。とはいえ、せっかくきちんと養生を施した解体現場で、デジタル粉じん計の値が基準を超えるたびに作業を止めて装置を取り換えたりすることは、労働生産性を非常に下げる行為で、現場に大きな負担をかけることになります。
     
    「できることならそういう事態を減らしたい、いや限りなくゼロに近づけたい」
    アメニティ・テクノロジーはそう考えました。

  • コーキングに変わるもっと確実な
    シールド方法はないものか?

    それを実現するためには、コーキングというシールド方法ではだめだということははっきりしています。そして、その答えがないわけではないのです。
    「全溶接」
    そうです。ビスやリベットを使わず、溶接してしまえばいいのです。実は、この単語。早くから、アメニティ・テクノロジーの技術者の脳裏に浮かんではいました。リベットやネジがボディを貫通することを避け、すべてを溶接してしまえば、理論的には漏れることはありません。スチール製のボディなら溶接は比較的容易ですから、実現は可能でしょう。しかしトラックの荷台の上げ下ろし、高所への設置などを考えると、いかんせん、
    スチール製では重すぎて、軽いことが特徴のAT-2000Proではなくなってしまいます。

  • 真空機器のシールドに関する
    技術を移植できないか?

    興味津々にAT-2000Pro Ver.1を見つめるD社のエンジニアたち。(以下:D)
    アメニティ・テクノロジー(以下:AT)が作り上げた、コンパクトながら、本格的な集塵排気装置に興味津々ながら、なにやら初めて聞く言葉が飛び交います。
     
    顔を上げたD社の技術責任者。
     
    D :これまでのAT-2000Proの設計思想は十分に活かします。活かしたうえで、私達に一台試作させてもらえませんか?」
     
    と言ってくれたのです。

  • AT:ボディ全体を溶接するとなると、けっこうな長さになります。ただでさえ難しいとされるアルミニウムを、失敗しないできれいに漏れなく溶接する技術なんて世の中にあるのですか?
     
    D :トライしてみなければ断定はできませんが、
    できる技術を持つ会社の心当たりがあります。
     
    AT:それはすごい! 電源ケーブルや、差圧計など、どうしても本体を貫通せざるを得ない部分に対するアイデアはありますか?
     
    D :真空業界では当たり前に使用する継ぎ手を使用します。金属製の継ぎ手の内側には、ゴム製のOリングが埋め込まれていて、漏れを防ぐ構造になっています。

    コントロールパネル部分、ビスが本体を貫通して、本体に直接止まっているのがわかります。もちろん内側からコーキングが施されています。

  • AT:車輪や取手の部分はどうしましょう?
     
    D :写真のように、帽子のつば(フランジ)部分を溶接して、取手やキャスター、そしてファンの取付け部分を浮かせることによって、本体に直接穴を開けることを避けるハット構造を採用します。

    以前の構造;キャスターを固定するビスが貫通する部分を、コーキングでシールドしています。
    以前の構造;キャスターを固定するビスが貫通する部分を、コーキングでシールドしています。

    かくして、お互いに「漏れない」ということを至上命題にしていながら、あまり交流実績がなかった、
    クリーンルーム業界と真空業界が手を結び、持てる技術を結集した結果、
     
    ●アルミニウム製で軽い
    ●全溶接で本体部分にビスやリベットの
     貫通は一切なし
    ●電線等の貫通部分は真空機器の技術を移植して
     気密性をアップ
    ●コーキングは一切なし

     
    という業界初の夢のような、アルミ製全溶接ボディを採用した、集じん・排気装置AT-2000Pro Ver.2が誕生しました。
     
    さて、自信を持って、胸を張ってMade in JAPANを名乗れる製品が完成した!
     
    しかし、現場で実際に使用するお客様の反応は一体どうだろうか・・・

  • 「なんだこれは!」現場から届く歓喜

    AT-2000Pro Ver2は、2016年8月にデビュー以来、建物の解体現場において,
    「なんだこれは!」と驚きを持って受け止められました。
     
    現場で撮った写真をメールに添付して、
    「この集塵機の話を聞きたい」とお問い合わせをくださった方。
    「なんだか、魔法瓶のような集塵排気装置をつくったんだって」と展示会に来てくださる方。
     
    販売を担当してくださる商社には、このような声と共に、連日、お引き合いをいただいています。アメニティ・テクノロジーでは、これからもマイナーチェンジを重ね、AT-2000Proの完成度をより高めるとともに、さらに大きさを変えたAT-1000Pro、AT-5000Proなど,
    バリエーションを増やしていく予定です。

    やらせでもなんでもありません。AT2000Pro Ver2は、少しの時間、排気をして本体内の塵を排出した後、所定のスモークを発生させて計測しても、ごらんのように粉じん計は見事に0CPM 0COUNTを示します。(本体内の埃やチリの存在を拾ったりして、一時的に数値が振れることはあります)

AT-2000Pro Ver.2の特徴
  • アルミニウムを確実に溶接することは、数少ない職人だけに許された非常に難しい技術です。
  • コントロールパネル部分と取手部分。本体との接合は溶接で行われ、貫通しているビスが1本もありません(機器固定用のビスは本体を貫通していません)
  • 内部もスッキリしています。もちろん、本体を貫通するビス、そしてコーキングが施された部分は、ひとつもありません。
  • アルミニウムを確実に溶接することは、数少ない職人だけに許された非常に難しい技術です。
  • コントロールパネル部分と取手部分。本体との接合は溶接で行われ、貫通しているビスが1本もありません(機器固定用のビスは本体を貫通していません)