HYシリーズ

① 現地調査で空気の流れを確認

病室には空調機を始め、換気扇や給気口、ドアの隙間など、空気の流れを決定づけるファクターがたくさんあります。現場調査でそれら一つひとつを確認し、処置を決定していく必要があります。
「空気の流れ調査」をおろそかにすると、漏れたり逆流したりして、結果的に差圧-2.5Paを確保できない可能性があります。

1) 現状の空調方式を確認

単独空調

空気の流れが1室で完結しているので工事可能

クリーンフローユニット

空気の流れが1室で完結しているので工事可能

集中制御型空調

空気の流れが1室で完結していないので工事が困難
病棟全体を陽圧管理していたり、上図のようにダクトが他の部屋や廊下とつながっている場合、工事の難易度は非常に上がります。陰圧室にするためには、他の部屋や廊下との空気の行き来をすべて遮断しなくてはなりません。流量調整ダンパー等で遮断することになりますが、その結果、他の部屋の空気の影響を与える恐れはないか、該当する病室専用の空調設備を新たに設置する必要はないか、などを慎重に検討する必要があるからです。

2) 換気扇、給気口などの存在を確認

給気口は陰圧化を妨げますので、シャッター設置型のデフューザーや、VHグリルに変更するか、天井裏のダクトに風量調整ダンパーを設置して、空気の流れを絞る必要があります。

トイレ、シャワーブースの換気扇については、個別に検討が必要です。

3) 室外への排気方法の確認

換気扇がある場合
直接、外部に排気されている換気扇があれば、そこに陰圧ユニットの排気ダクトを接続するだけで、窓に対する工事は必要なくなる可能性があります。
換気扇がない場合
窓の一部または全部を、ダクト貫通用の穴を空けたアルミ複合版に変更する必要があります。

4) その他、ドア、窓などの隙間

ドアの下窓の桟などの隙間を確認し、処置を決めていきます。
 
 

② 空調方式を選ぶ

HYシリーズを設置して実現できる空調方式には、以下の4つのタイプがあります。
それぞれのタイプの特徴と注意点をご説明します。
  • 1) 現状の空調方式を確認
    特 徴
    比較的少ない風量で、-2.5Paを得ることが出来る。
    注意点
    室外へのダクト工事が必要
  • 2) 一部排気一部循環型(陰圧)
    特 徴
    HEPAフィルタを通った風が病室に戻るため、室内の空気がきれいになる。
    注意点
    比較的大きな風量の装置が必要。
    (HY-2000、HY-3000)
  • 3)クリーンルーム型 (陰圧も陽圧も可)
    特 徴
    流入する空気もHEPAフィルタを通るので、クラス10000~100000のクリーンルームとして使用可能。陽圧にも転用可。
    注意点
    FFU(フィルタファンユニット)による強制給気となるため、費用がかかる。
  • 4) 空気清浄機として使用
    特 徴
    手軽で一般的な空気清浄機と比べて、はるかに広範囲な空気をきれいにできる。
    注意点
    病室内外の差圧は発生しないので、陰圧室と同じ効果は得られない。
 
 

③ 工事方式を決定する

1) 天井裏のダクトに対して

給排気口は、天井裏のダクトに風量調節ダンパーをつけ、空気の流れを絞ることで密閉します。
シャッター付きデフューザーなどに変更する場合もあります。

2) 隙間密閉

室内のすきまをシールします。ドア隙間は、ズリゴムや隙間テープで塞ぎます。

3) 窓面の施工

(1)サッシのガラスを外し、上方をアルミブランクパネル、下方をガラスに変更します。
(2)アルミブランクパネルにダクトと同サイズの穴を開口し、屋外に丸型フード、
   室内側ダクトカラーを取り付けます。
(3)逆流防止ダンパーを設置したユニットの排気口と窓をフレキホースで接続します。
(4)室内にリターンを設ける場合は、風量調整ダンパーを取り付けます。
※ 製品の仕様は予告なく変更になる場合がございます。ご了承下さい。
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