防カビ剤



環境が改善できないような作業場や、カビがどうしても生えては、困るような場所には、防かび剤を塗布する方法が有効です。
しかし、人体・環境に比較的優しく、その上で、70000種も存在するすべてのカビに対し有効な防かび剤は、現在のところ存在しません。
防かび剤によく使われているチアベンタゾールにも効果を示さないカビが何種類か存在します。
アメニティ・テクノロジーは、発生しているカビ、そしてその環境にふさわしく有効な防かび剤を選定し施工いたします。

一般に防カビ剤として市販されているものには殺菌剤、漂白剤等も含まれており、薬剤に対する理解が必要です。それぞれの役割を説明します。

殺菌剤 微生物を死滅させる作用はあるが、長期的な効果は無く、耐性菌発生の危険もある。
漂白剤 酸化漂白、還元漂白により色素を除去する。
防腐剤 微生物の繁殖を休止の状態にすることで、それらによる腐食を防止する。
抗菌剤 細菌防止が目的のため、微生物全般への効果が薄い。
防カビ剤 微生物の成長や発育を抑制・阻止する薬剤。

■ 人体への害

防カビ剤として、人体・材料・製品等に悪影響を与える微生物の増殖制御のために、多種類の化学合成品・天然物質が製品化されています。しかし、これらのほとんどは人体・環境等へ悪影響を与えることが多いと指摘されているのです。(カビを抑えても、その化学物質により、ハウスシックを引き起こすこともある。)※一般に微生物という時、細菌・カビ・酵母・放線菌・藻類などを指しますが、分類学的に微生物という生物は存在しません。人間と同じ地球上の生物であることから、その制御には大きな注意が必要です。

■ 防かび剤を選定する条件

アメニティ・テクノロジーでは人体・環境に比較的優しい化学物質の中から、下記5項目をクリアすることを条件に選定すべきと考えています。

  1. 一定レベル以上の微生物制御力を有する化学物質であること。
  2. 既存化学物質番号(通産省公示の整理番号)及びCAS番号(米国のCAS Chemistry Systemへ、登録された番号)に記載された化学物質。
  3. EPA(米国環境保護局)に認可された化学物質。
  4. 熱安定性の高い化学物質。
  5. 酸性水、アルカリ性水及び溶剤中でも安定な化学物質。

クリーンルームの専門企業として、カビ対策は環境改善が第一と考えています。カビ発生の原因となる要因を取り除いていなければ、どんな手段を講じても再発防止は出来ません。環境改善を前提の静菌対策として、防カビ剤の調査・研究です。

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